制服とプログラミングと私

どうも。兵庫県知事です。

約半年ぶりのブログとなります。最近いろんな人に、禅問答のように今後の業界の行く末の議論をふっかけてまわっているのですがだんだん嫌われてきているのを肌で感じています。ああ、こうやって人は嫌われていくのか。。

悲観をしていても仕方がないので今日は少しでも生産性を高める方法としてのプログラミングについて述べたいと思います。前提として当社は比較的恵まれている神奈川県の比較的恵まれていない南西部を地盤としており、学校当たりの生徒数が神奈川県の大都会と比べて少ないので結果として少し遠い学校も無理して取り扱うことになり、試着用のサンプルが多く必要になってしまいます。これはうちの近隣の同業者も同じ状況だと思います。(理想はほぼ独占の学校が数校あって中心サイズをほぼ全部揃えることが出来ればいいのですが。。)

そうなると以下のような変遷をたどります。

無理して学校を増やす

あまり受注を期待できないからサンプルを各1点しか用意しない、もしくは用意しない

お客さんが来たら焦る

おどおどしてお客さんから怒られる → クレーム

泣く もしくは 短期パートの人にあたると会社に対する不信感が増す

同じメーカーのサイズを着せてごまかす

同じメーカーでもサイズが違う事が発覚 → クレーム

某金原さんからもらった金原共通ゲージというものがあり、それをすべてのメーカーの商品にとりあえず着させる

受注後、サイズ表を見ながら近いサイズに当て込む

お客さんに納品するときにお客さんの手元にある伝票に書いてあるサイズと納品する商品のサイズが違う → クレーム

泣く

お客さんに金原共通ゲージを着てもらい、その場でサイズ表を広げ、当て込み、正しいサイズで記入する

時間かかる もしくは 短期スタッフにはできない

お客さん待たせすぎで怒る →  クレーム

大変だけど事前に全学校のサイズを金原共通ゲージのサイズに変換してメモしておくと繁忙期に誓う

閑散期にやろうとするが、かったるくなりやらない。

以下ループ

このループというのがプログラミング用語ですね。つまりずっとしくじり続けるような業務フローを永遠に繰り返す事になります。

この無限ループを脱却すべく、金原標準ゲージをリスペクトしつつ「T&Y標準ゲージ」と命名し、一部足りないサイズを追加したものが弊社の採寸ゲージとなっております。ではこの標準ゲージに各商品を換算するのにどうするのか?各販売店とも経験者が大体これはこれと決めているのが実情ではないでしょうか?経験はプログラムに落とし込めたない為、以下のようなルールを作りました。(上衣の場合)

①サイズは肩幅とバストと袖丈の3点で決める。

②着丈はデザイン要素がある為、参照する場合は優先順位を下げる。

③肩幅とバストと袖丈の標準ゲージと実物のサイズの誤差を±5%とし、それを超えるものは該当から外す。

上記③つの原則を設定し、あとは微調整をすることにより以下の式を作りました。

√(平方根){【標準ゲージの肩幅】ー【現物の肩幅】}^2(二乗)
  +√{【標準ゲージのバスト】ー【現物のバスト】}^2
   +√{【標準ゲージの袖丈】ー【現物の袖丈】}^2
   但しそれぞれの値が0.05を超えた場合は外す

これを全ての標準ゲージと現物のサイズを総当たりで計算して、その数値が最小となるものが、基準となる箇所の誤差が最も小さい=最も近いサイズとなります。

これを手で計算すると膨大な時間がかかりますがプログラミングで行うと5秒くらいでできます。私はお得意のエクセルに備わっているVBAで書いています。もし興味のある方がいらっしゃればエクセルなのでお見せする事もやぶさかではありません。

これは業務効率化の一例ですが、これまでの旧態依然としたやり方から一歩進んで1人が出来る仕事の量と質を上げて何とか逆境を乗り越えていきましょう。

そんな私にちょっと怖いこの歌をおくります。聞いてください。

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