鶏口牛後。

久しぶりに訪ねてきてくれた人がいました。
某準大手アパレルを退職し、その後海外で今はやりの闇バイトである程度稼いで英語も学んで帰ってきて、更に某大手専門商社に転職した人です。

私は常々、業界の新しい若い人が担当になって、一人で営業に来たら必ず伝えることがあります。それは


「ここにいちゃだめだ。早く逃げて。」


その人も私の忠告に従い速やかに退職を決意した人の一人です。また一人、人助けをしたものだと安堵していたところ、とち狂ってまた同じ会社に戻ってきてしまいました。

あれほど言ったのにと、心の中で苦々しく思いながらも、もう後戻りもできないでしょう。更に古巣に戻ってきてしまってその古巣も歓迎しているとなればそこに骨を埋めるしかありません。「よくこの業界に戻ってきてくれたね。ありがとう。」と心にもないことをうわべだけの言葉で伝えました。

その後、朝一の忙しい時間帯に無理やり訪問されいやいや応対しましたが、その後の殺人的なスケジュールの合間をぬって、自分の事にも置き換えながらふと思いました。長い社会人人生、完全に自分の理想の職業・業界・職場など存在しない。自分で作った職場でさえそうだから社員として働いていくのならなおさらそうだろう。しかし、そこしか知らないのと、一度他の業界を経験したうえで戻るのとでは自分の納得感は全く違う。彼は、本当に嫌でもなんでももう一度選んだのだから立派にやり遂げるのだろう。自分も彼を見習いながら日々の仕事を見つめなおそう。と思ったところです。結局のところ、業界も会社も変える事はできません。変えられるのは自分だけ。どこにいようとも、選んだ場所でトップになってやるという気概を持つことが大事だという事。自分を変える事が出来るのはそのやる気だけだと再認識して、何かほっこりした一日でした。

このブログを見るかどうかわかりませんが、そんな彼に、このミームを送ります。

【何かあったらすぐ行政に訴えるT&Yの図】

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