誰にも頼まれていないのに、勝手に大手三社を評価してみました。
まず売上と利益です。

御覧の通り、古い世代には菅公学生服が業界トップというイメージがありますが実態はトンボが売上ナンバー1となっています。瀧本さんの買収も貢献しているのでしょうか。。
続いて、在庫を見てみます。

3社とも売上の伸び(年3〜5%程度)以上に在庫が増えています。
皆さん肌感覚でわかると思いますが、詰襟などの定番が減り別注ブレザーに置き換わっているからだと思います。MCでメーカー指定を取り続けると在庫はそれ以上に増え続けるという恐ろしいサイクルに陥っているようです。
続いて3社の現預金(手元資金)を比較します。

トンボが比較的健全なのに対し、明石は月商の1か月まで低下してきてしまっているのに留意が必要です。
更に短期借入金の推移もみてみます。

意外にもトンボが最も短期借入金に依存しています。明石は手元資金がタイトであるにもかかわらず比率が低いのはオーナー企業でオーナー一族からの借入等で賄っているからでしょうか。。
ここに長期借入金も含めた有利子負債とその負債/現預金倍率をみてみましょう。

明石が一番厳しいとはいえ、3社とも
在庫 > 借入金(在庫を売れば借金が返せる)
の状態であるため、3社とも健全の範囲内だと思います。
では次に各社の経営戦略を利益率の面からみてみます。
まず、売上高総利益率(粗利)をみてみます。

カンコーは弊社の身近なところでいうと東京菅公を子会社化するなど、代理店網を再構築しているところだと思います。ブランド力も高く、強者の戦略だと思います。トンボは薄利の物件も多いように感じますが、地域を面で抑え効率よく営業されている感じがします。一方明石は「直販体制」を強化するなど利益率を志向しているのがこれまでの(東京神奈川以外の地域では)動きから理解できます。
この「直販体制」をもう少し深堀しますと、4~5年くらい前までは「直販」とは地元販売店を通さず学校へ直接営業をするスタイルを業界では指していたかと思います。カンコートンボと比べ代理店網も地元有力店との繋がりも弱い明石の合理的な戦略として理解し、地元販売店としては明石がメーカー指定となった場合でも懇意にしているメーカーではなくなるので少し歯がゆい思いはしつつも、引き続き取扱店として明石からの商品供給を受けられるので、販売店としては受け入れていたと思います。その後、これは販売店側の問題ですが、廃業が進み、地方によってはその学校の販売店が全く無くなってしまう場合が多くなり、そこから次の「直販体制」である直営店を出店するようになりました。
この直営店経営に対して、一販売店としての私の意見としては、そんなに小売りは単純ではないだろうと高を括っていますが、製造から販売までの一気通貫で効率化を図り最終的な勝者となる戦略の途上なのだろうと思います。それが、工場への製造に対する投資に加え、販売店網の構築に伴う投資も重なり本業の稼ぐ力である営業利益が低く出ているのでしょう。
営業利益率の推移

※ここでカンコーの営業利益率が低いの制服と比較し利益率の低い体操着の割合が多いからの様です。
このように大手3社がそれぞれの環境に応じて進んでいくのに対し、我々学生服販売店としてはどう生き残っていくのか?それを考えなければなりません。
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