学生服販売店におけるシステム化とは〜その2 店頭受注システム編

 皆様。ご無沙汰しております。連日酷暑が続きますがお体をご自愛ください。私は、昔はクーラーをつけると室外機からめっちゃ熱い空気が排出されているのを見て、子供心に、めちゃくちゃ温暖化が進んでしまうという強い危機感をもって、全人類の未来の為に極力使わないように心がけていましたが、最近になってクーラーの原理を知り、熱交換で室内が冷えた分外に放出しているだけなので室内の冷気が外に出ればプラスマイナスで別にこの熱が温暖化に影響することがないとわかり、罪悪感がなくなって、1日中つけっぱなしで快適に過ごしています。

 さて、夏になるとシステムのことを考えたくなる現象に名前をつけたいところですが、前回のシステム関連の投稿も夏でした。https://blog.t-and-y.co.jp/?p=167

 今回は当社のシステム化が今どのくらい進んでいるのか、そしてどの方向を目指しているのかを備忘録も兼ねて綴っていこうかと思います。

 そもそも当社のシステム化の始まりは、前職の先輩から今の状況を小馬鹿にされたところから反骨精神で(半ば強引に)すすめたのがはじまりです。

 当時、店舗で店番しながらボケーっと天井を見つめていたら、某システム会社から営業電話がかかってきました。いつもなら営業電話には半ギレもしくはからかいながら電話を切るのですが、ふと、前職の先輩の顔が浮かび、色々質問を投げかけて見ました。そのテレアポがきっかけでその、、ちょっと具合が悪そうな名前の某システム会社のパッケージソフトをカスタマイズすることから始まりました。

 現在の当社のシステムの構成は大きく4つに分けられます。

1️⃣店頭での受注管理:自社開発

2️⃣本社での受注集計・発注・在庫管理:パッケージのカスタマイズ

3️⃣倉庫での物流管理:契約している楽天物流のシステム

4️⃣経理での会計管理:契約している会計事務所のシステム

があります。

2️⃣を基幹として1️⃣と3️⃣は連携できており、4️⃣を構築中です。

さて、この開発したシステムのうち、4️⃣はそれぞれの会社顧問先の会計事務所が勧めるシステム(勘定奉行、弥生会計、pcaなど)をご利用されていると思いますので特に触れませんが、

1️⃣店頭での受注 2️⃣本社での基幹システム

に関してはほとんどすべての販売店はお持ちではないのではないのではないでしょうか?

前置きが長くなってしまいましたが、当社のシステムの概要を2回に分けて(2回目はあるのか?)、今回は1️⃣店頭での受注システム(システム名を、スクール業界に幸せをもたらすシステム 通称:スクシア と命名します)を整理したいと思います。

スクシアの構成として「学校情報」やその「学校に入学する人が購入すべきアイテム群」などのマスター情報を登録するためのパソコンの インターネットブラウザで使う①ブラウザアプリ(WEBアプリ)と、実際にお客様の採寸や受注をするときに使用する タブレットにインストールする②アプリ(ネイティブアプリ)に分かれます。

※マスタ登録用のWEBアプリはクロームやサファリなど環境を選びませんが、お金がないのでネイティブアプリの方は安く開発できるアンドロイド用にしか作っていません。iphoneユーザーのみなさんごめんなさい。

 ①WEBアプリ(学校ごとのマスタ情報を登録する)

①−1学校マスタで以下の情報が登録できます。

この画面は後ほど説明する手元のタブレット端末で参照できます。

そして付随的に学校営業進捗管理として以下も登録できます。

こちらはタブレットには反映しませんが、営業員が複数いる場合に、共通の学校情報を一元管理できます。営業報告書も作成でき、時系列で記録しつつ、プリントアウトして上長にはんこをもらってから学校ファイルにファイルしていけます。

①−2 学校ごと男女ごと入学年度ごとに新入学時に揃えるべき商品情報群の登録ができます。当社のシステム内での呼び名として、なんとなくこの情報を「推奨商品」と呼ぶようになっています。

このシステムを開発してまだ2年目なので2023年と2024年の分しか登録されていませんが、2025年も登録すれば、学年ごと、男女ごとに推奨商品ページを選択でき、学年色があるアイテムや、途中でモデルチェンジやマイナーチェンジがあって年度によって購入アイテムが違う場合でも間違わずに受注できます。あまり注文のない学校で、尚且つ経験の浅いスタッフにあたってしまうともれなく受注内容を間違うので、地味に助かる機能です。

この「2024年度 林中 男子」の例ではワイシャツと冬スラックスと上衣とネクタイと夏スラックスとベルトの登録をしています。商品の画像があればそれも登録できます。

この登録を男女ごとに取り扱い校分せっせと閑散期に登録しておきます。そうすると、、、

💭💭💭繁忙期を想像してください💭💭💭

②ネイティブアプリ(店頭でタブレットでお客様と画面を見ながら受注)

②−1 客が来たら入学年度と性別と学校を聞く

②−2 客の個人情報を入力してもらう(タブレットを客に預けて待ち時間に入力してもらうのも可)

②−3 試着室でお客さんとタブレットの画面を見ながら一緒に注文(商品画像を登録しておけば、現物がなくても写真を見せられる!)

②−4 ネクタイや指定シャツなどの必ず購入しなくてはならないものの購入漏れがあった場合は教えてくれる!

②−5 一式購入すると割引やワイシャツプレゼントなどの一式購入特典がある場合には、一式購入したら自動で特典を呼び出してくれて、特典つけ忘れや、本当は付けない客に誤って付けてしまう事を防げる!

②−6 すべて計算までされた受注書がそのまま2枚印刷されるので最後に電卓で計算するために待ってもらうことも、計算間違いで客に迷惑かけることもない!

といういいことづくめなアプリです。

②−7 締め日に受注集計し、商品ごとに集計された結果が出力されるのでそのままメーカーへFAX!!(←ここまでシステム化しているけど、それでも最後はFAX!!)

2店以上の多店舗展開しているお店で、物理的に店舗が離れていても関係ありません。締め日の夜にはすべての受注データを集計してメーカーへ発注できるのでライバル店に先んじて在庫確保できます!!

どうですかー。皆さん。欲しくなったでしょーーーう??

だが断る!

この業界は、ジャイアンみたいな、「お前のものは俺のもの」的な人が多いですが、ただじゃ使わせないですよ。。いや、スクール業界に幸せを届ける「スクシア」としては、ただで使わせてあげたいのはやまやまなんですが。。

残念ながら、実はこの受注システムだけでは独立して運用できず、受注データと登録用の商品データは

「2️⃣本社での受注集計・発注・在庫管理システム」

の方と連動していて、データで送り込まれてしまうので、皆さんに供給できないんですよ。。

あー、もっとお金があればなー、、チラッ

皆さんに使ってもらえるようになー、、チラッチラッ。

追加で必要な機能として、

・独自に商品登録ができる機能

・受注結果を集計する機能

・セット組表を出力する機能

・使用する会社ごとに他にアクセスできないセキュリティ機能

の4つが備われば、この素敵なシステムが使えます。勝手な推測ですが、おおよそ300万円くらいあればできるので、

10店 × 月額5000円/店 × 12ヶ月 × 5年

で償却できるので10店くらい仲間が集まればやりたいです。

ちなみに月額5000円以外の費用としては

・インターネットが使えるパソコン(もってますよね?普通。)

・店舗内でwifiが使える環境

・タブレット(試着室数+1〜2台が目安)

・プリンター

のみです。うちで使っているのはみんな大好きAmazon fire タブレット(1万円弱)と、ブラザーのプリンタ(1万円くらい)なので、めっちゃ安くすみます。

なんちゃってクラファンじゃないですが、有志(融資)が集まればぜひやりたいと考えていますのでご連絡ください!

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