学生服EC採寸のメリットとデメリット

 1回スキップしてしまいました。頭ではやらなきゃやらなきゃと思いながら、だんだんやらないのが慣れてきてしまい、一度やらないとやらないのが当たり前になってしまいます。「継続は力なり」という言葉がありますが、実践するのは本当に大変です。特に緊急を要しない、とても大事なことを継続する難しさを身に沁みます。。

 さて、今回は当社が社運をかけて取り組んでいるEC採寸(ネットで注文)のメリットとデメリットをお伝えしたいとおもいます。

 コロナ禍でECが身近になってきています。ECとはElectronic Commerceの頭文字をとったもので、電子商取引と訳され、インターネット上でモノやサービスを売買すること全般を指します。そのほかにネット販売やWEBなど様々な言葉を使いますがこのブログではEC採寸と表記します。

 学生服のEC採寸はこの1~2年で急に業界内で話題に上がってきており、各社が取り組み始めています。では、まず店頭で購入する場合とECの場合との比較をしてみましょう。

〇購入前

 店頭EC
販促学校から配ってもらう販促チラシや学校からの案内分などに記載学校から配ってもらう販促チラシや学校からの案内分などに記載  
比較パンフレット参照 or 店頭来店し店員に質問パンフレット記載のECサイトをみる

〇購入店決定後

 店頭EC
採寸店頭で現物もしくは採寸用サンプル試着し、販売員と相談しながら決定※①後ほど説明       
決済店頭で現金決済もしくはカード等電子決済カード等電子決済
納品店頭渡し or 宅配宅配

〇購入後

 店頭EC
お直し店頭で受け渡し②後ほど説明  
買い足し店頭③後ほど説明

 やはり店頭販売の最大のメリットは、当たり前ですが、 現物もしくは採寸用サンプル試着し、販売員と相談しながら決定 できるところとなります。それと比較しEC採寸のメリットは

〇店の営業時間など関係なく自分の好きな時間を選べる

〇採寸の待ち時間がかからない

〇交通費がかからない

〇商品を持って帰らなくてよい

〇コロナ禍においては対面販売を避けられる

 等、通常のEC購入と同様のメリットが得られます。では学生服の販売において重要な3点(①採寸 ②お直し ③買い足し)について順に説明していきます。

①採寸

 各社は様々な手法を使って採寸を行おうとしています。大きく分けると

A.最新のAI技術と画像認識技術を用いてサイズを提案

B.自分の体の寸法を入力し、持っている服のサイズも入力しそれを試着サンプルとして代用する

C.採寸の仕方を画像などで説明し自分で採寸

に分けられそうです。

A.最新のAI技術と画像認識技術を用いてサイズを提案

 この方法を用いているのは業界最大手の菅公学生服とトンボです。両社ともボディグラムという会社 https://bodygram.com/ の採寸技術を採用しています。

トンボ

全国展開するトンボ学生服が学校制服の採寸サービス「ハカルンジャー」に Bodygram の AI 技術を採用!提携校へ向け提供を開始し、スマホで瞬時に制服の採寸&オーダーが可能に
Bodygram Japan株式会社のプレスリリース(2021年5月14日 12時00分)全国展開するトンボ学生服が学校制服の採寸サービス「ハカルンジャー」に Bodygram の AI 技術を採用!提携校へ向け提供を開始し、スマホで瞬時に...

菅公学生服

高精度採寸システムBodygramを搭載、学校制服の新サービス「スマート採寸」が登場
「カンコー学生服」を展開する菅公学生服が、高精度AI採寸システム「ボディグラム(Bodygram)」を搭載した学校制服採寸サービス「スマート採寸」を2021年度新入学生向けに順次展開する。

 このボディグラムという技術はスマホで正面の写真と側面の写真を撮し画像認識技術を使い体の各部位の寸法を計測できる仕組みです。計測された寸法をもとにトンボもしくは菅公学生服のECシステムがおすすめのサイズを提案するという仕組みです。店頭での採寸員による提案に替わる仕組みです。

B.自分の体の寸法を入力し、持っている服のサイズも入力しそれを試着サンプルとして代用する

 この方法を用いているのは、私の古巣の伊藤忠商事が運用する「学校生活.jp」というサイトです。https://gakko-seikatsu.jp/

 この採寸機能はバーチャサイズという会社https://www.virtusize.jp/の技術です。

C.採寸の仕方を画像などで説明し自分で採寸

 こちらは最も導入しやすいので各社が用いているようです 。https://www.coolied.co.jp/news/news-release/20201121-2758

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 さて、では肝心の当社のEC採寸ですが上記の区分けとは少し違います。

学生服のEC販売専門会社が誕生 不織布の型紙でセルフ採寸を実現
学生服や関連用品の企画・製造・販売を手掛けるティー・アンド・ワイ・スズキが、学生服のEC採寸販売システムを開発し、専業子会社スクシアを立ち上げたと発表した。

 当社が導入するにあたり重要視した点は

①実際のサイズ感を確認したいだろう。

②校則に違反していないかは絶対に確認しなければならない(義務)。

 の2点です。各社のA,B,Cどれも実際のサイズ感は確認できず現物が来るまでは不安です。また、特に一部の地域の女子高生はスカートの丈を短くするのを好むので(地域により違いがあります)、校則で厳密にひざを基準として規定されている学校があります(スカートの裾が・ひざ中心・ひざにかかる・ひざ下など)。

 上記2点を解決する手段として使い捨ての採寸キットというものを開発しました。実際に制服と同じサイズの試着用採寸キットを数点お客様宅に送り、家族で相談しながら決められる仕組みです。この採寸キットが届いたら説明動画を見ながらサイズを決められる仕組みです。

 また、注文に際し、スカート丈の規定を確認する為に、スカート採寸キットを試着した状態の画像を指定のサイトにアップしてもらい規定内の丈か確認後に注文を許可するというフローを入れています。なおこのフローは特許取得済みです。【特許6840449】

 この採寸キットの費用(500円、当社負担)と採寸キットが届くまでの時間がデメリットですが、それを上回るメリットがあると判断し開発を進めています。

②お直し

 当社のECサイト内にお直しページがあります。

https://www.happy-classroom.com/SHOP/197545/list.html

 このECサイトで制服を注文した方はこちらからお直しを受け付けています。お客様にお直しのフォームに入力してもらい、指定の場所に送っていただくとお直しをしてお客様に戻す仕組みです。

③買い足し

 やはり当社ECサイトで購入された方専用のページで指定の学校のみ追加で購入できる仕組みです。

 このように、他社のEC採寸の仕組みはあくまでの店頭の補完機能の意味合いが強いのですが、②お直し③買い足しのフローも同一EC内に整備することにより「店舗」として独立できる仕組みとなっております。

 以上の通り、当社のEC採寸は他社と比較しアドバンテージがあると思いますので当社の従業員はを自信もって進めてください。

 同業者の方で興味のある方は是非一度お問い合わせください。

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