皆様。お疲れさまです。また久しぶりの投稿です。
最近とても悩んでいるもやもやを整理したいと思います。
一昨年あたりからだいぶ業界の状況が変化しており販売店の皆様も右往左往しながら日々運営されていることと思います。
少し先のことを予想してみたいと思います。
<予想1>
中学高校ともジェンダー及び少子化の影響でモデルチェンジが進んでおり、一部の地域統一型を除くと大半はメーカー指定となる。
メーカー指定となると値入率70%を目指して各メーカーとも値決めしてきます。交渉毎で学校によってはそれより勝った負けたがあると思いますが、業界全体としてはメーカーのほうが強いですから値入率70%に収束すると思います。
<予想2>
決済手段の多様化でほとんどの決済が電子マネーやカード決済、QRコード決済になる。
政府もそのトレーサビリティから現金決済から電子決済への移行を後押ししているような雰囲気ですので、実際の支払う保護者の年代が30〜40代後半ということを踏まえるとほぼすべての決済が電子決済となるとするとその決済手数料は現金決済と比べ5%高くなります。
<予想3>
雇用するスタッフの最低賃金が、政府は時給1500円を目標と掲げた為、202X年には時給1500円となる。
みなさんお馴染みの県別最低賃金ですね。神奈川県は東京と一円しか変わらずほぼ全国一高いです。(本来は喜ばしいことですが。。)
<予想4>
非正規雇用、短時間労働者も社会保険適用となる。
なんやかんやで社会保険料を上げるムードを作っていますのですでに払っている正規社員に加え、パートにも加入を促すようになってきているため、パート人件費にも社会保険が上乗せされることを覚悟しなければなりません。社会保険込みの人件費はざっくり15%アップなので1500円かける1.15の時給1725円を覚悟しなければなりません。
以上は悲観論ではなく予見できる202X年の未来です。この予見を売上3000万円の店舗のケースに実際に当てはめてみると
売上3000万円=客単価5万×600人
売価5万円→粗利1.5万円(値入率70%として)
一人あたり採寸&受注集計 ≒ 1時間 ≒ 1725円
販売手数料15%(GMSの場合)7500円
※電子決済手数料はGMSの場合はGMS負担の事が多い為、除外
よって客一人あたりの繁忙期のみの営業利益は
15000円 − 1725円 − 7500円 = 5775円
となります。
一人あたり利益5775円×600人=3,465,000円
一方で繁忙期を含む、店舗を開店している経費として常に一人のスタッフを配置していると考えると店舗営業日を300日とすると
300日 × 8時間/日 × 1725円/時給 = 4,140,000円
となり、3,765,000円 − 4,140,000円 = ▲375,000円
の営業赤字となります。GMSではなく、自社直営店舗でも賃料や光熱費等のコスト計算は複雑になりますが同様の傾向となると思います。
従い、202X年には売上3000万円でも成り立たず、5000万円程度あってやっとトントンとなりそうです。おそらく、すでに売上2000万円を切ると赤字となっている公算が高いです。
現在当社で実験店舗として運営を始めた愛川店でローコスト・DX運営のノウハウや、セルフ採寸のシステム、セット組の商業倉庫への外部委託など生産性向上をもっともっとやっていかなければなりません。また、システム・仕組み面での同業他社との協業も考えていきたいと思います。考えれば考えるほどしんどい状況となってきました。。
元々ベースの利益率が低いのに人件費・光熱費等商売を行う上でのインフラコストが上がり続ける状況は、先日破綻した給食の会社の業界と通じるものがありますねえ。。
https://approach.yahoo.co.jp/r/SwgTLr?src=https://news.yahoo.co.jp/pickup/6481034&preview=auto
この今の気持ちを歌にしました。みなさん聴いてください。